新年あけましておめでとうございます。
今年は辰年です。よく「今年の干支(えと)は」といいますが、干支は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせになります。今年の十干は「甲(きのえ)」、十二支は「辰(たつ)」となり、干支は「甲辰(きのえたつ)」となります。
陰陽五行思想では、十干、十二支ともに、木・火・土・金・水と5種の基本要素をあて、それぞれに陰と陽が存在すると考えます。「甲」は十干の一番はじめで木・陽となり、「辰」は十二支の5番目で土があてられます。
その関係は、「木剋土(もくこくど)」で「相剋(そうこく)」となります。相剋とは異なる要素が互いに抑制し合う状態を指し、それによってバランスが保たれる関係です。木剋土は、木が成長する過程で土を吸収して栄養を得る一方で、大量の木が集まると土地が固まりやすいという考えに基づいています。
陽明学者・思想家の安岡正篤によると、「甲」は、鱗つまり鎧をつけた草木の芽(鱗芽)が、その殻を破って少し頭を出した様子を表していて、旧来の体制や陋習(悪い習慣)が破れて、革新の動きが始まる事を意味しているとしています。
「辰」は十二支で唯一架空の生き物である龍があてられています。龍は古くから襖絵や天井絵に描かれるなど、天地を往来する霊獣として、邪気を祓う存在として祀られています。また、「振(ふるう)」に通じ、万物が一斉にふるい立つことを意味するとも考えられています。
以上のことから、甲辰の2024年は「旧態然とした組織や旧来のしきたりを打破して、革新の芽を育てる年」と解釈することができます。
ただし、顔を出したばかりの若芽は弱々しく、強く大きく芽を伸ばすことができる時期ではありません。若芽は大切に、慎重に育てて、伸ばしていく必要があります。
革新には、抵抗や妨害はつきものです。困難も多い中でも努力をしながら、革新の芽を大切に育てるべく慎重にそして確実に歩みを進めていくべき年だとも言えます。
ペット業界では、段階的に厳格化されてきた「改正動物愛護法(いわゆる数値規制)」が今年の6月から完全施行されます。既得権者の抵抗があるかもしれません。
「壬寅」「癸卯」という流れのなかで、蓄えたエネルギーが活動をはじめ、筋道を立てて信頼し協力しながら育ててきた活動。それに続くのが2024年の干支である「甲辰」なのです。
ethiqueでは、引き続き愛犬・愛猫との暮らしが豊かになって、飼い主のみなさんがちょっと楽しくなるような商品をお届けしたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。